2017/04/04

旅の理由 知るということ

私が初めて海外旅行に行ったのは、2011年7月。新婚旅行で行ったフランス。

物心ついたときから、大阪→東京→NYに行くことだけを考えていたくせに、結局初めて海外に行くことができたのは、大人も大人、かなり歳をとってから。

初めて海外を訪れた年は、あの震災の年。初めてのパリは衝撃的で、保守的な私にとってショッキングでした。アジアンとしてからかわれたり、言葉ができないから怒られたり。お手洗いが汚かったり。すごく美しくラッピングをしてくれたと思って、いざ紙の裏をみるとそれはそれは汚かったり。

でも、初めての海外旅行が良いものでなかったから、初めての海外旅行がたまたま震災の年だったから。私は旅がすごく生きることにとって重要なんだと気づくことができました。

だからそれ以来、なるべく海外旅行に行ってその土地の文化と言葉を勉強し、その土地の人と話すように心がけています。

なぜなら、そうやって"知る"ことこそが、同じ地球に住んでいる同居人としてこれからすごく重要になるんだろう、と感じたからです。

初めて旅行に行った年、東日本大震災はおこりました。私はその光景を遠くから映像を通して見て、確信したことがあります。
世界中で、日本人は規律正しく被災してもお互いを思いやっていると賛美しました。
私にはその理由が見えたんです。
"互いが知りあっている土地でおこった震災だから規律と助け合いが生まれている"と確信しました。残念ながらもしこの震災が日本の中でも、都市で起こればまた違う状況だったでしょう。

これは災害だけでなく、争いも同じだと感じたのです。初めてパリに行ったとき、ウエイターの言葉がわからないから、クスっとされたときに馬鹿にされているのか?!と何度も感じました。

でも、もしその国を言葉を知っていたら、その文化を知っていたら。
絶対にそんな怒りには感じないはず。

互いを知り合うことこそが、争いを食い止め規律を生むのだと思うんです。

だから私は、これからも頑張って色々な国に旅に出ることで、その国にまつわる色々なことを知りたい。

もしいつか世界で争いが起こっても、どんなに激しい国同士の争いでも、「私の知人を殺したくはない、争うのではなく話し合いたい。」そう皆に言える人間になれるように、もっと世界中知りたいと思います。






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