2013/08/29

お父さんと仕事と人生  Father's work, and his life

 

こんにちは。さて、うちの父親がどうやら退職するそうです。片親だった父は画家になる夢を諦め、商業高校に入り卒業をして香川から離れて、仕事を仕事としてやり、職種を変えて、家族の為に香川に戻り、熱が出ても何があっても仕事を休まず今日まで勤めあげました。一旦定年で再雇用として働いていましたが、とてつもなくしんどいのだそうです。40年以上同じ会社で、ひたむきに働いて、成績を上げた。でももう苦しいのだそうです。私は男子の様に、父の背中を追いながら反発しながら大きくなりました。絵に興味をもったのも父の影響です。弁解が嫌いで、説明が嫌いで、あまのじゃくで、頑固な性格も父そのもの。そんな私は今、なんだか複雑なのです。物事にはいつか終わりが来る。それは分かっていても、複雑なのです。わたしは以前7年勤めた会社を退職しました。たかが7年でも想う事は多かったし、これまた心境も複雑で、その後自分の身の振り方をどうするのか、考えて実行するのに大きく体力を消耗しました。最近のお父さんは、とても疲れていて可哀想です。なので、退職して色々好きな事にやっと没頭できることは良かったと思うのですが。会社という組織に全人生を捧げて、定年の後も働いて、こんなにも疲れきってしまう組織というところが怖い。その事でお父さんが悲しい気持ちになったら私はイヤです。ただただ家族の為に、身を粉にして、仕事を割り切り、絵は趣味として封印したお父さん。家族と、その会社の為に一生懸命なお父さん。
しかし、こんな風にここでは書いていますが、生涯反抗期な私は家族の前ではお山の大将。なので優しい言葉は恥ずかしくて言えません。どうして言えないのか分からないけども、言えないのです。ひそかにこんなに動揺しつつも、冷静を装ってしまいます。
でもそこは、私の親なだけあってきっとこの気持ち、少しは分かってくれると思います。

私が生まれた時に買った一眼レフカメラ、私が大学で盗難されたので、
定年のお祝いに新しいカメラを贈ろうかな。新しい、人生の始まりだもんな。

お父さんお疲れさん。

さだまさし 親父の一番長い日 【LIVE】 
















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